薔薇の茂みにトゲがたくさんあることについて文句を言うこともできるが、トゲの茂みに薔薇が咲くことを喜ぶこともできる。
by エイブラハム・リンカーン
あなたは物事をプラスにとらえていますか? それとも・・・。
見出しの言葉は、アメリカ合衆国大統領 エイブラハム・リンカーンの名言です。
物事のとらえ方について、薔薇を例にして述べた深い名言ですね。
薔薇の花は、とても美しい花ですが、トゲがたくさんありますよね。
扱い方を間違えると、怪我をする恐れもあります。
したがって、人によっては、薔薇の花をこよなく愛する人もいれば、薔薇の花を毛嫌いする人もいるかもしれません。
「薔薇にはたくさんトゲがあるから嫌だ」と文句を言うこともできますが、「トゲの茂みの中で美しい花を咲かせる」と喜ぶこともできます。
つまり、薔薇の咲いている風景を見て、「嫌だ」と毛嫌いすることもできるし、「美しい」と喜ぶこともできるというわけです。
同じ風景を見て、真逆の感想を持つことができるということは、人それぞれの物事のとらえ方、見方によって全く異なってしまうというのは面白いところです。
これはもちろん、薔薇の花に限った話ではありません。
物事を長所としてとらえるか、短所としてとらえるかで、全く異なってしまうというのは、世の中ではよくある話です。
物事の良い部分だけを捉えることもできるし、悪い部分だけを焦点を当てることもできる。その逆もまたしかりです。
私たちが社会生活を送る上で、何事も一方から見るだけではなく、いろんな角度から見て、とらえる必要があるということですね。
常に心構えとして持っておきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの目標設定や行動実践をする際にも、一方からの見方ではなく、いろんな角度から物事をとらえる多様性が必須となります。
例えば、目標1の「貧困をなくそう」について考えてみると、単に貧困者をかわいそうと思う気持ちだけでは、解決は困難です。
なぜなら、それだけでは寄付や募金をすればそれで良いと考えてしまうからです。
社会の貧困問題は、農作物の不良など食糧不足だけが問題なのではありません。
昨今では、戦争やテロによって家や財産を奪われ、貧困に陥ってしまう人々が激増しているのが現状です。
また、家族崩壊や国の福祉政策の失敗によって貧困に陥ってしまう人もいます。
貧困と言っても、様々な要因があり、その解決には一筋縄ではいかない難しさが伴うわけであり、単に寄付や募金をすれば良いというわけではないのです。
私たちが何をすべきか、何ができるのかを考える際、何事も客観的にとらえる目を持つことが重要であることを忘れずにいたいものです。