選択肢が一つしかない状況は危険です。戦って死ぬ道しか残されていないからです。

選択肢が一つしかない状況は危険です。戦って死ぬ道しか残されていないからです。
ｂｙフランシス・クリック

あなたは複数の選択肢を持っていますか？

タイトルの言葉は、イギリスの科学者でノーベル医学・生理学賞を受賞したフランシス・クリックの名言です。
複数の選択肢を持つことの重要性を述べたとても深い名言ですね。

私たちの人生は、選択の連続です。
「行くか行かないか」、「やるかやらないか」など二択の場合もありますし、職業選択のように多数の候補から選択する場合もあります。
さまざまな数多の選択の繰り返しが、その人の人生を形成しているとも言えるのです。

しかし、もしも選択肢が一つしかない状況になったとしたら、それはとても危険なことです。
その選択が良いとか悪いとか、正しいとか誤っているとかという問題ではありません。一つしかないことが問題なのです。
たとえ、選択した道が正しくて良い道であったとしても、今の自分の立場や環境、タイミングが合わずにうまく行かないことがあります。
そんなとき、自分が選んだ道だからと、そのまま突き進んでいくことが最善の生き方とは限りません。
その行動を一旦止める、引き返すという道があった方が、その人が救われることもあるわけです。
自殺を図る人は、「もう死ぬしかない」と選択肢が一つしかないと思うからそうなってしまうわけです。
犯罪を犯す人も同じです。「それをやるしかない」と選択肢を一つに決めてしまうから罪を犯してしまうのです。
人生に行き詰まったとき、自分には他に選択肢はないのかを冷静になって考え直してみることが大切なのです。

SDGsは、２０３０年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの目標設定および行動実践は多種多様であり、選択肢は数多くあります。
しかし、人によっては、一つの目標達成に固執するあまり、他の選択肢に目を向けられない状況に陥る人もいます。
たとえその目標の行動がうまく行かなくても、別の目標に目を向けられるような、心のゆとりも大切です。
SDGsの目標設定および行動実践にあたっても、複数の選択肢が必要だということを心得ておいてください。