偉人、著名人

賢者さえも、金を取りに来る人間よりは、金を持ってくる人間を歓迎する。

人間のうちの最高の賢者さえも、金を取りに来る人間よりは、金を持ってくる人間を歓迎する。
by ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク

あなたはどんな人間を歓迎しますか?

見出しの言葉は、ドイツの科学者でリヒテンベルク図形の発見でも知られているゲオルク・クリストフ・リヒテンベルクの言葉です。
この言葉を見て「そりゃそうだ」という読者の反応が聞こえてきそうですが、人間心理を皮肉を込めて述べた深い名言ですね。

人間は、お金を取りに来る人間よりも持ってくる人間を歓迎するという、ごくごく当たり前のことをシンプルに述べている言葉ですが、これには人間が持つ心理の皮肉さと奥の深さを感じる言葉だと筆者は感じています。

お金を払ってくれる人は、お客様であり、我々にとってはありがたい存在だと思うのは当然のことですよね。
しかし、お金を取りに来る人は、ありがたくない、招かれざる客なのでしょうか?
決してそうではありませんよね。

いい仕事をしてくれた人や、良いモノを提供してくれた人には、ぜひお金を払いたいと思うのが人間の心理ではないでしょうか?
それをお金を取りに来たからと言って、歓迎したくないと思うのは相手に対してあまりにも失礼ですし、敬意を感じられません。
それに、お金を払う客が、必ずしもありがたい存在とは限りません。
自分はお金を払ったからという理由で、一方的で身勝手な要求を突きつけるような、わがままでやっかいな人かもしれないのです。

したがって、お金を払うかもらうか、それだけで人を歓迎するかどうかを判断してはいけないのです。
今はお金を取りに来る立場の人であっても、将来、大切なお客様になってくれるかもしれないし、かけがえのないパートナーになってくれるかもしれないのです。
人を見る際に、よくわきまえておきたいものです。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。

SDGsの目標達成を果たすためには、世界中の人々の協力が不可欠ですし、もちろんお金も必要です。
しかし、SDGsのためにお金を多く出す人が歓迎され、お金をあまり出さない人が歓迎されないようなことになってはいけません。

SDGsのために、多額の寄付をすることもとても尊い行動ですが、それ以外にも多くの貢献できる活動があるのです。
例えば、省エネルギーに協力したり、リサイクルの推進活動をすることも、決して些細な事ではなく、立派なSDGs活動になるわけです。

人間の価値は、決してお金だけでは推し量ることはできません。
このことは決して忘れないようにしてください。

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