名言集

思い切って人の助けを借りる勇気も必要なんだよね。by渡辺一史

思い切って人の助けを借りる勇気も必要なんだよね。
渡辺一史 著 「こんな夜更けにバナナかよ」より

あなたは、人との協力や助けを惜しんでいませんか?

タイトルの言葉は、渡辺一史氏の小説「こんな夜更けにバナナかよ」の中の主人公のセリフの一節です。
「こんな夜更けにバナナかよ」は、筋ジストロフィーという難病にかかりながらも、自分の夢や希望を持ちながら素直に生き、皆に愛され続けた実在の人物 鹿野靖明さんと彼を支えたボランティアや家族の姿を描いた実話に基づいた人間ドラマです。
大泉洋主演で映画化もされました。

私たちは、子供の頃から「人に迷惑をかけてはいけない」と言われ続けて生きてきました。
特に日本人は、その傾向が強く、人の助けを借りることは恥ずかしいことだと思い込み、何でも自分で解決しようという気持ちが強いとされています。
つまり、人の助けを借りることが苦手なのです。

人は決して一人では生きていけません。
それは、皆がわかりきっている常識であるにも関わらず、「人に迷惑をかけてはいけない」と言われるのです。
誰かのお世話にならなければ生きていけないのに、「人に迷惑をかけてはいけない」というのは、よくよく考えてみると矛盾します。

「人の世話になる」と「人に迷惑をかける」は、まったく同じ意味ではありませんが、行動している内容はほぼ同じです。
大勢の人が支え合い、協力しながら生きていくのが社会だとすれば、人は誰かのお世話になり、誰かのお世話をしながら生きているということになるわけです。
つまり、生きるってことは、「人に迷惑を掛け合うこと」だと思えれば、私たちはもっと楽に生きられるのかもしれませんね。

ボランティア活動をしている人は、「人のお世話をしている」とか「人から迷惑を受けている」などとは思っていないはずです。
ボランティア精神を持てるような生き方こそ、私たちが幸福になれる第一歩なのかもしれませんね。

SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
目標達成を果たすためには、多くの人々との協力が必要不可欠です。
人の協力を、「迷惑を掛ける」などと思うのではなく、一緒に協力してより良い世界を目指せば、多くの人々と気持ちを共有でき、今まで見えなかった世界が見えてくるかもしれません。
ボランティア精神で、目標達成を目指しましょう。

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