私は未来について決して心配しない。未来にどんなことが起きるか予想できる人などいないからだ。
by カウフマン・トゥーマ・ケラー
あなたは未来のことが心配ですか?
見出しの言葉は、クライスラーの社長を務めたアメリカの実業家 カウフマン・トゥーマ・ケラーの言葉です。
未来は何が起きるかわからないし、予想できる人はだれもいないので、心配しても仕方ないのだと述べた深いメッセージですね。
私たちの人生、心配事や不安がいっぱいあるわけですが、そのほとんどが未来に対する不安だと思われます。
過去はもう終わったことなので、心配しても仕方ないので、私たちの心にある心配事といえば、未来がどうなってしまうのかということが大半だというわけです。
未来といっても、明日のことを心配することもあれば、5年先、10年先、いやもっと先の老後のことを心配している人も多いかもしれません。
未来のことを心配してしまう理由は、未来に何が起きるか、どうなってしまうかが今の段階では見えないからです。
ひょっとしたら大変な事になって、身動きが取れなくなってしまったり、自分自身が窮地に陥ってしまうのではないかと、最悪の事態を考えてしまうからに他なりません。
未来に何が起きるのかがわからないから心配だとすれば、反対に心配する必要がないとも言えます。
何が起きるかわからないということは、あなたが心配するようなことは起きないかもしれないからです。
何が起きるかを予想して、未来のことをあれこれ心配するよりも、今を一生懸命に生きる方が賢明と言えるかもしれません。
今を一生懸命に生きるということは、言わば、未来のための行動と言えるからです。
毎日仕事を一生懸命にやるということは、今の生活をこれからも続けていくことが前提であり、未来に向けての行動と言えます。
もちろん未来のことについて、全く考えなくても良いということではありません。
将来起こるであろう大地震に備えて防災用品を準備するとか、ある程度の貯蓄をしておくなどは必要な心構えと言えます。
ただし、未来のことをあまりにも心配しすぎて、今やるべきことをおろそかにしたり、身動きが取れなくなってしまっては何にもなりません。
私たちは、「今」を生きています。
そして、「今」の時間の先に未来があるわけです。
今を一生懸命に生きることが未来へと続いていくことを信じて、未来のことを心配しすぎないように、今後も懸命に生きていきましょう。
